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かっこいい故事成語!『寸鉄人を殺す』は言葉の必殺技

 
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碁や将棋の世界には、打つ手がなくなった局面を「詰んだ」と表現します…。

ジャンプやサンデーの世界では、勝敗が決した瞬間のセリフを「決め台詞」と言います…。

『寸鉄人を殺す』とはまさにその決め台詞。

相手の最後の闘志をも摘み取るその言葉こそ、『寸鉄人を殺す』なのです。

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『寸鉄人を殺す』の意味とは?

短く鋭い言葉によって、相手の急所を突く。短い言葉で人の死命を制す。

かっこいい!
『寸鉄人を殺す』自体が必殺技っぽい響きでありながら、意味までかっこいい故事成語です。

決め台詞も長々喋られては興醒めですもんね。
長広舌の間に反撃食らったらかっこ悪いですし…。

今回もこちらを参考にしています。

『寸鉄人を殺す』の由来は?

南宋の羅大経(らたいけい)の詩話『鶴林(かくりん)玉露』にある言葉が出典です。

羅大経は、孔子の弟子たちを「そもそも私たち儒家の立場から彼らを評するならば、
子貢(しこう)の多聞のごときは、一車の兵器を弄ぶ者なり
(子貢の検分知識が豊富なのは、車いっぱいに積んだ武器を弄んでいるようなものだ)。
曾子(そし)の約を守るは寸鉄人を殺す者なり
(曾子の知識が要を得ているのはごく短い刃物で人を刺し殺すように鋭い)」と評している。

寸鉄とは、「小さい刃物」の意味であり、このエピソードから「短く人の心に刺さる言葉、警句」の意味も持ちます。
寸鉄人を刺す」とも言いますね。

この故事では知識を武器になぞらえているわけです。

個人的には『僕は君たちに武器を配りたい』を思い出します。

知識豊かなのが武器で遊んでいるように見える一方、
的を射た知識を持っている方は、短い刃物でも急所を捉えて刺し殺せる。

そんなお話です。

大量の武器と洗練された武器

実際の社会を考えると、豊富な知識も欲しいし鋭い思考力も欲しいわけですよね。

たとえば学校でも職場でもいいです。
相手を説得するのに多くの言葉は必要ありません。

相手の感情を動かすたった一言があればいいのです。

まさにそのたった一言が「寸鉄」なのだというわけですが、あなたはどちらを操る人間になりたいですか?

豊富な知識?
鋭い思考力?

お分かりかと思いますが、「寸鉄」は豊富な知識の上に成り立つものですよね。
だから鋭い思考力は豊富な知識があってこそ活かされるものです。

どちらか一方だけでも意味はありません。

「期日はまだ先だけど残業して」

という上司の無茶振りに反論しなければいけない局面。

「今帰った方が明日の能率が向上します」

と返して説得できるかは分かりませんが、「はい、わかりました(嫌だけど)」と従うよりはよっぽどましですよね。

ここでくだくだしく説得する知識だけあっても、恐らく成功はしないでしょう。
その知識をズバッと上司に響く一言にまとめなければいけないのです。

イメージとしては、大量の武器の中から状況に応じて最適な一振りを取り出すという感じでしょうか。

いつでも寸鉄を選べるように準備しておけるといいですね。
そうできなかったから、僕はきっと上司とよく揉めていたのだと思います…。

…僕は上司を寸鉄で刺し損ねてしまったのでした。

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