『食指が動く』の意味や由来は? 誤用も多いので正しい使い方を覚えよう!

 
スポンサーリンク

『食指が動く』という言葉ですが、よく『食指が伸びる』という間違った使い方をしている人を見ます。
『食欲をそそる』から『食指をそそる』なんていう誤用もあるのかな?

意味が伝わればいいと開き直る風潮もありますが、だからと言って不勉強を放置しておくのは別の話ですよね。

そういう開き直りはともかく誤用だと理解した上で、場の空気や雰囲気を読んで使い分けるのが大人な対応なのかな…と。

さて、意味や由来を解説していきましょう。

スポンサーリンク

『食指が動く』 の意味

1.食欲が起こること。
2.欲しい、したいという心が起こること。物事に対する欲求が起こること。

現在では2の意味で使われることが多いですね。
もちろん1の意味で使われることも多いですが、どちらにせよ「食べたい」「欲しい」「したい」みたいな欲求を表現する言葉になります。

『食指が動く』 は故事成語なので、ちゃんと由来になったエピソードがあります。
それを読めば、ますます納得がいくことでしょう。

意味や由来はこちらの本を参考にしています。

『食指が動く』 の由来

出典は『春秋左氏伝』(しゅんじゅうさしでん)です。

中国の春秋時代、鄭の子公が、鄭の霊公に会いに行く途中、人さし指が動いたのを一緒にいた子家に示して、「こうなるのはごちそうにありつく前兆だ」と言ったことによる。
霊公の宮殿に着くと、果たして献上された大きなスッポンを料理するところであった。
子公のことばどおりなので二人が笑った。
霊公はそのわけを聞き、わざと子公にはスッポン料理を与えなかった。
そこで子公は怒って鼎(かなえ)(煮物をする三本足の器)の中に指を入れ、なめて予言どおりとし、退出したという。

というわけで『春秋左氏伝』を出典とする故事成語でした。
指を伸ばすと言わないこともないので、誤用があっても仕方がないこともないです。

ですが、実際は上記の通り指が伸びたわけではなく、動いたのです。
ちなみに「食指」とは「人さし指」のことなので、まさに故事のとおり「人さし指が動いた」=「食指が動いた」となります。

ブルブルっと動いたんでしょうかね。着信みたいですね。
そんな感じで覚えておきましょう笑

『食指が動く』の用例

北(ペー)の風から良い手のつき出した男らしく、京吉はもうイーチャン打つことには十分食指が動いていた。

織田作之助『土曜夫人』

麻雀の話だ!

使い方に関してはあまり難しいところはありませんね。
上記の例文は麻雀の専門用語を使っているのでちょっと分かりにくいですが(じゃあ他の例文を用意しろ…!)、要するに「もう一回打ちたかった」っていう意味になります。

こんなふうに「~することに食指が動く」とすれば、「打ちたい」「食べたい」「飲みたい」みたいに使えます。
今日の読書は太宰か芥川かはたまた夏目漱石にしようか…と悩みながら午後になってコーヒーを飲んでいたら太宰に食指が動いていた、なんて使い方も可能ですね。

意味や使い方は一般的だと思うので、そこに加えて今回は故事成語だということだけでも覚えていっていただければ。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする