みなさん本を読むとき速読派ですか、熟読派ですか?
速読にしろ遅読にしろ読んだ内容をすぐに忘れてしまうのでは意味がないですよね。
実はこの問題、僕自身もかなり悩んでいて長年色々と試行錯誤していました。
参考になりそうな読書術の本とかも結構読みましたね。
そもそも読んだ本を忘れないようにする読書術なんかあるのか?というところから考えたりもしました。
実感としては、あるとも言えるしないとも言えるというところですね。
まずはこのあるとも言えるしないとも言えるに関して前置きさせてください。
本の内容をどれくらい覚えていたら忘れていないと言えるのか?
問題はこれです。
本の内容をどれくらい覚えていたら忘れていないと言えるのか?
これは外から定義されても意味がないと思うので、自分でこれくらい覚えていたらOKみたいな線引きをするといいと思います。
僕は主に小説を読むので小説に関して書きますが、僕の中では一応以下のように考えています。
- 主人公やヒロインなど主要な登場人物の名前を覚えていること
- 全体のあらすじをざっくり覚えていること
- どんなシーンに感動したのか覚えていること
たぶん子どもの頃に好きだった本の内容とかすごく覚えていると思うんですよ。
そういう本って登場人物もあらすじも泣いたシーンも全部覚えているはずなので、大人になった今でもせめてこれくらい記憶できるようにしたいなと考えました。
そもそも面白い本であれば読書術なんてなくても覚えられます!
でも僕は面白さは普通だったけれどせっかく最後まで読んだんだし有名な作品だし話の種としても覚えておきたいという本が多々あって、そういうものをすっかり忘れてしまうので色々と試行錯誤してきたわけです。
ちなみにビジネス書とか教養本とかでも使える読書術だと思いますが、僕はそういう勉強の類は忘れる程度の知識なら自分には必要ないと割り切っちゃうタイプです。
受験勉強めっちゃ苦労しましたほんと。
しかし暗記って実際必要だと思った知識しか覚えられなくないですか…?
とりあえずこの価値観は本当に生産性がないのであんまり参考にしないで欲しいです。
それでは本題!
本や小説を読んだときに絶対に忘れないおすすめの読書術
参考にした本
まずは参考にした本から紹介します。
これを参考に自分の読書術を考えて数ヶ月実践してきました。
この本の内容を一言で説明すると、
アウトプットすれば忘れないよ
ということです。
その他の些末な内容に関しては忘れました!笑
タイトルは胡散臭いことこの上ない本書ですが、内容は脳科学的なアプローチがあったりと意外にもまともでした。
ただ、個人的に参考にできたのは色々と挙げられている読書術のうちのたった一つだったので、よほど気になった人以外は読む必要はないと思います。
だって本当に読んだ本を忘れないならその読書術が一つあれば十分じゃないですか。
絶対に忘れない読書術の概要
概要を説明します。
この読書術は、覚えておきたいことだけを覚えるというものです。
本の内容を一字一句忘れないとか、ストーリーを最初から最後まで完璧に覚えているとか、そういう類の記憶術とは違うということは念頭に置いてください。
- 主人公やヒロインなど主要な登場人物の名前を覚えていること
- 全体のあらすじをざっくり覚えていること
- どんなシーンに感動したのか覚えていること
僕は先に上げたこの三つさえ覚えていればいいやという考えで実践しています。
これだけ覚えていれば付随して色んなシーンとか覚えていたりするので、結果的にはかなり広範囲を覚えていられると思います。
ここまで覚えなくても、人に「これ読んだことある?」って聞かれて「あーこういう話だっけ?」みたいに読んだ証明ができればいいかなくらいに思っています。
今のところかなり上手くいっていますね。
以下に方法を紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
本や小説を読んだときに絶対に忘れないおすすめの読書術の手順
手順1:自分の好きなものを探す
どんなに全体としては面白くない話だとしても、どこか一つでいいから自分の好きなものを探しましょう。
人は新しい発見や感動など心が動かされたときになんか脳内物質が出るようです。
そういう衝撃が記憶にも上手く作用してくれるようなので、まずは何でもいいから自分の好きなシーンやセリフを探しましょう。
メモしろとか蛍光ペン引けとかそういうめんどくさいのはいいです。
本を読む以外の作業が入ると集中が途切れるので逆効果だと思います。
ただただ自分の好きなものを探して読書を楽しむ。
これが手順1です。
手順2:忘れたくないことをメモする
読み終わったらすぐに忘れたくないことをメモしましょう。
再三書いていますが、僕の場合はこれです。
- 主人公やヒロインなど主要な登場人物の名前を覚えていること
- 全体のあらすじをざっくり覚えていること
- どんなシーンに感動したのか覚えていること
登場人物の名前を書き出して、あらすじをざっくり書いて、どんなシーンで感動したのかをメモします。
ちなみにメモは検索しやすいようにGoogleカレンダーを使っています。
あらすじを書くのがめんどくさいときはAmazonの商品情報コピペ。
読み終わってすぐなので、読んでいる最中にメモしなくても好きなシーンや感動したシーンは簡単に思い出せますね。
逆に思い出せないシーンは大したシーンじゃなかったということなので、そのまま忘れてもいいんじゃないかと思います。
ね、読んでる途中のメモって必要ないでしょ。
これが手順2ですね。
手順3:読んでから1日後にレビューする
アウトプットが大事とはこういうことですね。
思い出すというプロセスを経て記憶が定着していきます。
なので読み終わってからはアウトプットしていかなければいけません。
そこで読んだ翌日は書評家になってみましょう。
Amazonレビュー、新聞の書評欄、雑誌のコラム、文学研究の論文、あの類のものを自分で書き上げます。
僕はこれもGoogleカレンダーにレビューという形で記録しています。
さすがに30分も1時間もかけたくないので、読んだ本を軽くパラッともう一度目を通してから5分くらいでレビューしてしまいますね。
1日のうちの5~10分くらいならいいかな、と。
これが2,3冊になったところでそこまで負担はかかりません。
手順3:読んでから3日後にレビューを探す
手順3では人のアウトプットを探します。
他の人がどんな風に読んでどんな風に感想を持ったのかを探すのです。
そうすると意外と自分は読み込めていなかったなとか、ああこんな読み方もあるのかとか、色んな気づきに遭遇することになります。
こうして理解が深まりますし、より記憶に定着しやすくなります。
共感できた文章はコピペしてGoogleカレンダーに貼り付けたりします。
たぶん著作権の問題があるので門外不出にしなきゃいけないですね。
手順4:読んでから7日後に再レビューする
これが最後のステップ。
読み終わってから1週間後に再レビュー・再感想を書くことにしましょう。
1週間も経てばだいぶ感動も落ち着いていて、かなり俯瞰的に見ることができると思います。
やっぱり傑作だったのか、ちょっと浮かれすぎていたのか、そしてそう感じるのはどんな理由なのか。
そんなことを他の人のレビューを参考にしつつ記録していきます。Googleカレンダーに。
これでもうだいたい忘れませんね。
忘れてしまうことは覚えなくてよかったこと
世の中にはいろいろな読書術があります。
いくら本を読んでも全然記憶できない。
そんな悩みを抱えている人が世の中に転がっている読書術に頼っているのかも知れません。
でも読書術なんてものがなくても、結局人間は好きなことは覚えているものなんですよ。
覚えられないなら実のところそんなに好きなことじゃなかったのかもしれない。
ゲームはほとんど内容を覚えているのに覚えていない小説が多いのはなぜだろうと昔から考えていました。
やっぱりゲームの方が手を動かすし視覚的にも体験的にも脳が楽しんでいるんだろうなと気づいてちょっと落ち込みました。
それでも僕は読書にしがみついていたいので、こんなにいくつも手順を重ねて読んだものを記憶しようとしています。
この読書術は、他に楽しいことがあるのにそれでも読書をやめたくないあなたにおすすめしたいですね。
本や小説を読んだときに絶対に忘れないおすすめの読書術の手順まとめ
- 手順1:自分の好きなものを探す
- 手順2:忘れたくないことをメモする
- 手順3:読んでから3日後にレビューを探す
- 手順4:読んでから7日後に再レビューする
人間は忘れてしまう生き物。
忘れてしまうのは仕方がないことなのだ。