容姿を褒める四字熟語『明眸皓歯』

明眸皓歯』は見目麗しい容姿を表現する時に使う四字熟語です。

読み方は「めいぼうこうし」。
容姿を表す四字熟語が数多くあるのは、昔の人がいかに詩的に美しい人を描写しようとしていたかを証明しているようですね。

特に女性。
男性の容姿を表現した四字熟語が少ないのは、学のある人が男性に偏っていた時代に四字熟語ができたからなのでしょうか。

とにかく今回は『明眸皓歯』です。

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四字熟語『明眸皓歯』の意味

目もとのはっきりしたぱっちりしたすずしいひとみをと、白く美しい歯。

明るい眸(ひとみ)と皓(しろ)い歯なので、意味はそのままですね。
ちなみに「明眸」も「皓歯」も熟語として存在していて、それぞれ上記のような意味になっています。

意味や由来はこちらの本を参考にしています。

四字熟語『明眸皓歯』の由来

もともとは楊貴妃の美しさを指していう言葉だったみたいです。
出典は盛唐の詩人、杜甫『唐詩選』にある「哀江頭(あいこうとう)」の詩中の語。

ちょっと長いですが、引用してみます。

唐の玄宗皇帝は、即位当初は開元の治としてよく治まったが、晩年、楊貴妃を寵愛するあまり国政を乱し、ついに天宝十五年(七五五)安禄山が反乱を起こし、玄宗は蜀に逃亡した。
その途中、都の長安より西五〇キロほどの馬嵬(ばかい)というところでやむなく貴妃を自殺させた。
時に玄宗七十一歳、貴妃三十八歳であった。
以後の玄宗の悲嘆のさまは、中唐の詩人、白居易の「長恨歌」にも歌われ、わが国の『源氏物語』の冒頭にも引かれる有名な故事となった。
「長恨歌」に「宛転(えんてん)たる蛾眉(がび)馬前に死す」(たおやかな美女楊貴妃が皇帝の馬前で殺された)という。
それを、杜甫の「哀江頭」の詩では、「明眸皓歯今何(いず)くにか在る 血は遊魂(ゆうこん)を汚して帰り得ず」と歌う。
「あのすずしやかなひとみと、真っ白い歯をした美しいお方はどこにいらっしゃる。血に汚れた貴妃のさまうよう魂は、宙に迷って落ち着くところへも帰れずにいる」と嘆いているのである。

だいぶ長かったのですが、楊貴妃が死んでしまう背景を知らなければ杜甫の詩も何を言っているのか分からなくなりそうだったので、そのまま引用してみました。
「世界三大美女」の内訳は国ごとによって違います(だいたいどこの国も自国の美人をねじ込むでしょう)が、まあ大抵入っているのはクレオパトラと楊貴妃です。

それくらいの美人に使われる「明眸皓歯」なので、これは最上級の褒め言葉と言っていいのではないでしょうか。

ブスと美女の基準は…

こんな言葉を聞きませんか?

美人の基準は時代によって変わる

四字熟語や故事成語を調べていると、本当にそうなのだろうか?と疑問を持たざるをえないことがあります。

たとえば今回の「明眸皓歯」。
意味は「目もとのはっきりしたぱっちりしたすずしいひとみをと、白く美しい歯」でしたね。

あれ…これって今でも通用しそうな美人じゃないですか?
特に目もとはっきりぱっちりなんて、今の日本人が意識して化粧(加工?)している部分ですよね。

ですが、海外の人間からしてみると、そういう文化はないですし、一重をわざわざ二重にしたがるのもよく分からないそうです。

なので美人の基準は時代よりも実は地域性によるものなのでは?と思ってしまったり。
特に言葉や故事成語で定義されているものを語り継ぐわけですから、文化的にはあまり変わらない部分なのではないでしょうか。

自分は日本じゃモテない!っていう人が欧米に行くと実はモテるみたいなケースがいっぱいあります。
逆に欧米で全然モテなかった外国人が日本でモテモテというケースもありすぎるくらい。

結局容姿なんてそんなものですし、海外に出たら分からないので、どうしてもモテたい人はもしかしたら国外に行くといいかも…?笑

僕は容姿より中身派ですけどね。