『伯夷叔斉』という四字熟語は由来になった生き様がかっこいい

伯夷叔斉といういかにもな四字熟語。

伯爵の「」に淑女の「」が入っているなんて、いかにも高貴なイメージが湧いてきます。
意味としては間違っていないです笑

ですが、今回の四字熟語『伯夷叔斉』の「伯夷」と「叔斉」は人物名です。
兄弟です。「はくい」さんと「しゅくせい」さんで、「はくいしゅくせい」と読みます。

いかにもな名前の兄弟だったわけですね。
親の顔が見てみたいです。

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四字熟語『伯夷叔斉』の意味

清廉潔白な人物のこと。

なんとなく分かるような気がしますよね笑

意味や由来はこちらの本を参考にしています。

四字熟語『伯夷叔斉』の由来

出典は『史記』の伯夷列伝より。

伯夷・叔斉は、前十二世紀ころ、中国の殷の末、周の初めの賢人兄弟。
孤竹(こちく)国の王、孤竹君の子。伯夷が兄、叔斉が弟。
父は弟叔斉を跡継ぎにしようとしたが互いに譲りあい、ともに国を去ってしまった。
のち、周の武王(ぶおう)が殷の紂王を討とうとしたとき、伯夷・叔斉の二人でいさめたが聞き入れられなかった。
周が天下を統一すると、周の粟(俸禄)を受けることを潔しとせず、首陽山(今の山西省永済県の南)に隠れて薇(び。食用となる山草)をとって食し、ついに餓死した。

世界史でお馴染みの名前が並びますね~。

俸禄という言葉が出て来ましたが、読み方は「ほうろく」。
意味は簡単に言うと「給料」のことです。

周の王から貰う俸禄に納得がいかなくて、そんなもん貰うくらいだったら…ってことで山に篭もったわけですね。
この生き方が「清廉潔白」として残ったために、「伯夷叔斉」もそのような意味になりました。

我を通す方法として

現代でもデモやら何やら、人は国に対して納得のいかないことがあると行動で示そうとします。

口で言っても聞かないんだから行動するしかない!という思考はある意味正常なのかもしれませんが、抗議を行動で示すこと自体が正しいのかどうかは微妙なところ。

たとえば伯夷叔斉の由来になった二人は、何がしたかったのでしょうか。
二人が「清廉潔白」と語り継がれるからには、一方で周の天下統一が「清廉潔白ではなかった」と見られる前提があるからです。
自分達の思想の正しさを証明するために給料は貰わず山に篭もった…。

きっと動物を殺すことも良しとしなかったのでしょう。
草だけ食べて餓死することになってしまいました。

この生き様はかっこいいと見ることもできますが、見方によってはあるいは愚かなのかもしれません。
現代のデモが世界を変えられないように、この二人の抗議は国に対して何の意味も成しませんでした。

それでも自分の思想を貫き通したという意味ではかっこいい。
そしてその生き様が、後世に言葉として残っているのだからまたすごいですよね。

まったく意味が無かったわけでもないのが救いでしょうか。
『伯夷叔斉』が「愚か者」という意味で伝わらなかったところを見ると、彼らの行動はきっと正しかったのでしょう。