四字熟語『烏兎匆々』、読める?

今回紹介する四字熟語は『烏兎匆々』。

烏と兎と…匆々?
ちなみに「鳥(とり)」ではなく「烏(からす)」です。

いったい何のことやら、と思う人も多いと思います。

烏兎匆々』の読み方は、「うとそうそう」。
「匆々」は「怱々」とも書き、「早く過ぎ去る」という意味になります。

では、『烏兎匆々』はどういう意味の四字熟語なのでしょうか。

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『烏兎匆々』の意味とは?

年月が早く過ぎ去っていくこと。

中国の伝説に「太陽の中には三本足の烏(金烏)、月には兎(玉兎)がいる」というものがあります。
これが転じて「烏兎」は「太陽と月」を表すため、「月日」や「歳月」のことをいうわけですね。

なので、「烏兎(年月)匆々(早く過ぎ去る)」という意味の四字熟語になります。

次は由来を見ていきましょう。

言葉の意味や由来に関しては、成語大辞苑を参考にしています。

こんなことがあったにも拘わらず、意外と活躍してくれる成語大辞苑さんです。

『烏兎匆々』の由来

出典は『文選』。左思(さし)の「呉都の賦(ごとのふ)」より。

烏兎を日月に籠め、飛走(ひそう)の棲宿(せいしゅく)を窮めんとを思ふ


天に昇り、あの日の烏、月の兎をそれぞれ太陽と月に閉じ込め、飛び走る鳥獣のすみかをきわめ尽くして捕らえるようと思う

なんとも詩的な由来です。
飛走の棲宿=飛び走る鳥獣のすみか」っていうのがまた中二心をくすぐるかっこいい表現ですね…。

金烏と玉兎

「太陽の中には三本足の烏(金烏)、月には兎(玉兎)がいる」という伝説があると書きましたが、実は「金烏玉兎」という四字熟語もあるんです。
この意味がもうそのまま「太陽と月」のこと。

「金烏」を調べて見ると、八咫烏との関連も深いとのことです。


wikiからちょっと引用してみると…

日本では出雲に関連する神社に多く伝承が遺っている。下鴨神社の祭神賀茂建角身命は八咫烏の化身であり、神武東征に際し太陽神天照大神と高木神の令をうけ、金鵄(金色のトビ。八咫烏とも)に化身して神武天皇を先導したという。神代よりあるという有馬温泉は、日本書紀に大巳貴命と少彦名命が傷ついた3鳥が水に浸かり傷が治る姿をみて温泉を発見したとあり、3羽とあるがこれは足の数と類似し、本来は八咫烏であった可能性がある。

と、まさに金烏を連想するような伝承が残っているとのこと。

科学が発達してない昔はファンタジックな世界で面白そうですよね。
たぶん「幽霊を見た」とか「鳳凰が木に止まってた」とか言っても、みんな信じてくれるんだと思います。
「そんなのいるわけがない」を証明するものがないわけですから、みんな嘘だと思っていても心の底ではちょっと信じちゃってたり。

童心に近いものを感じますね。
時に無知というものは人の心を豊かにしてくれるのかもしれません。