故事成語『舟に刻みて剣を求む』の由来になったエピソードがアホすぎる!?

『舟に刻みて剣を求む』という言葉は知っていますか?

この故事成語、字面も意味もかっこいいのですが、
由来になったエピソードだけはちょっと笑っちゃうような内容なんですよね。

紹介してみます。

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『舟に刻みて剣を求む』の意味とは?

物事や世の中の変化に気が付かず、昔からの習慣を堅く守る。

ちょっと皮肉の利いた意味ですよね。

今回もいつもの如くこちらから引用しています。

『舟に刻みて剣を求む』の由来とは?

出典は春秋戦国時代の『呂氏春秋』察今編にある話から。
あほっぽいエピソードの紹介です。

楚の人で江を渡る者がいた。その人の剣が水中に落ちた。
濾(にわか)に其の舟に刻みて曰はく(すぐさま舟に印を刻んで言った)
「是れ吾が剣の従りて墜つる所なり(ここが私の剣が水に落ちた所だ)」と。
舟止まる。其の刻みし所の者より、水に入りて之を求む
(舟が岸に着くと、印を付けた所から水に入って剣を探した)。
舟は元の場所から動いており、剣は動かない。
剣を探すのにこのような方法を用いるのは、見当違いでないか。

ちょっと何言ってるかわかんないっす…。

要約してみますね。

舟で川を渡っている途中に剣を落としてしまいました。
落とし主はすぐさま舟に印をつけて、「ここが剣を落とした場所だ!(?)」と宣言します。
舟を止めて水に潜って探してみるわけですが、
当然舟は流されるので落とした剣を探すのに印なんて付けたって意味ないのでは?

という話でした。

…落とし主の冗談をマジに捉えちゃったという間抜けなエピソードなのだと信じたい。

アホなエピソードから思うこと

このエピソードは分かりやすくアホなんですが、現実世界に即して考えるとちょっと面白いかもしれないと思いました。

意味は「物事や世の中の変化に気が付かず、昔からの習慣を堅く守る」でしたね。

要するにこの故事成語は、
「昔からの習慣を堅く守る」人は、このエピソードのようにどう見てもアホなことをやっているのに自分では気づかない人のことであると風刺しているのではないでしょうか。

必ずしも「昔からの習慣」が間違っているというわけではありませんが、妄執はよくないことですよね。

もしかすると、エピソードの彼は「水中に落とした剣の探し方」みたいな由緒正しき探索方法を実践しているのかもしれません。
ですが、こんなもの誰が見たって最適解ではないと分かります。

このように変化に気づかず、非効率で不適切な方法に従ってしまう人は、きっと世の中には多い。
エピソードを読んで笑っているけど、実はあなたも笑われるようなことをしている可能性があります…と。

人の振り見て我が振り直せってやつですね。

世の中にある『舟に刻みて剣を求む』も分かりやすくアホエピソードだったらすぐ直せるのですが…。