「炎上」の代わりに使える故事成語『燎原の火』を紹介!

「炎上」という言葉が世に広まって久しいですね。

主にTwitterとかブログでしょうか…。
問題があるような不用意発言の一つが大勢の人によって拡散され晒されてしまうのが炎上です。

その拡散能力を利用した炎上ブロガーなんていう人種もいます。
この類の人々は精神がタフで「すごーい!」と本気で思います。

今回の『燎原の火』という故事成語は、まさに炎上のこと。

それでは順を追って見ていきましょう。

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故事成語『燎原の火』の意味とは?

一応、読み方も紹介しておきます。
りょうげんのひ」です。

物事が勢いよく広がって行くこと。特に悪事や騒乱の火が広がりだし、手の下しようがないこと。

本当にそのまま「炎上」ですね笑

「炎上ブロガー」という呼び名も「燎原の火ブロガー」になれば、ちょっとはかっこいいかも…?

※意味や由来の引用は本書より。

故事成語『燎原の火』の由来とは?

出典は『書経』の盤庚(ばんこう)上にある言葉になります。

盤庚(ばんこう)は衰えた殷の王朝を立て直すため、都を黄河の北岸の耿(こう)(山西省)から、西湯(せいとう)が昔都した黄河南岸の亳(はく)(河南省)に遷そうとした。
盤庚は、「先王の偉業に従って遷都し、我が国の命運を長く保ち、先王の大業を受け継ぎ、諸国を安定させよう」と語りかけたが、商(殷の別名)の民は慣れ親しんだ土地を離れ、遷都することに不満を表した。
そこで官吏を朝廷に集め、
「私心を退け、安楽を貪ることをやめよ。先王は優秀な官吏とともに、優れた政を行い、国はよく治まった。
今汝らは先王の徳を覆い隠し、無用の議論をし、予の命令に従わないのだ。
お前たちが人民を扇動して反対しているのだ。
火の原を燎(も)やすが若(ごと)きは、郷邇(きょうじ)すべからず、其れ猶撲滅すべけんや(火が原野に燃え広がっては、近づくこともできず、叩き消すこともできない)。……」と述べ、遷都を実行した。

噛み砕いて説明すると…
王様が「引っ越したいからみんなついてきてよ!」と言ったんですが、国の人々は「慣れ親しんだ場所を離れたくない」って反抗してしまったんですね。
これに対して王様が部下の人たちを集めて、部下に「自分の考えを持つな。楽をするな。お前らは先王の部下のように優秀な部下ではない。お前らが国民を扇動してるんだろ!」って言っちゃうわけですね。
続けて「火が原野に燃え広がっては、近づくこともできず、叩き消すこともできない」と言って、遷都を強行したそうです。

意味には「手の下しようがないこと」って書いてあるんですが…由来になったエピソードを読むと見事に鎮火しちゃってるではありませんか!

ちょっとよく分からないエピソードではありますが、とにかく燎原の火は、ほぼ炎上と同義だと思っていただくと分かりやすいですね。

燎原の火はたとえなので、「燎原の火のごとく~した」みたいな使い方をすると正解です。

『燎原の火』は消えずに残り続ける

今は本当にすごい時代になりましたよね。

ネットで炎上し拡散された情報は、本人がどれだけ願っても消すことができません。
よく問題にされていますね。

そんな「『消えない火』」を消すことができたら」というテーマの社会風刺的なドラマが最近もありました。
日本テレビの『そして、誰もいなくなった』は、結構話題になったらしいので見ていた人も多いのではないでしょうか。

ミスイレイズというシステムは、その人の存在をネットから完全抹消してしまうという画期的でありながら怖ろしいものでした。
タイトルの通りミステリで、僕もタイトルに釣られて見てしまいましたが、なかなか面白かったですよ。
主演は藤原竜也。
藤原竜也だけでどんなドラマなのか分かりそうですね笑

このドラマのようにネットから完全抹消するシステムなんてものが存在するならいいわけですが、実際はそうではありません。
そしてそれは実現不可能です。
一度炎上してしまえば必ず誰かのローカルに保存されてしまいますしね。

まさに「燎原の火」の意味の通り、「勢いよく広がった火は、手の下しようがない」のです。

もしも炎上してしまったら?
よりも、炎上させないことを考えましょう。

新幹線と同じです。あれは事故が起きてしまったら、ではなく絶対に事故を起こさないことを考えて作られていますからね。
(そのあたりの文化が合わずにアメリカに輸出できなかったという話を聞きますが…)

だいぶ話が逸れましたが、今回僕が言いたかったのは、炎上させないことを考えましょうということでした。
そして炎上させないためには、当然誰か特定の人物が嫌がるようなことを書いたり、特定の人物を敵に回すようなことを書かないことですよね。

ちなみに僕はブラック企業を敵に回した記事をよく書くのですが、ブラック企業の中の人たちからは未だにレスポンスがありません。
彼らはどうせ毎日起きてから寝るまでをずっと仕事しているので、きっとブログなんて読む暇などないのでしょう…。

というわけで「燎原の火」でした。