使う場面を誤ると恥ずかしい?「蟷螂の斧」を振りかざす人、あなたにはどう見える?

初めから強い人なんていないんですよ…。

というわけで、今回は「蟷螂の斧」という故事成語を扱ってみることにします。

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『蟷螂の斧』の意味とは?

弱者が自分の力をわきまえず強者に立ち向かうこと。身の程を考えず強がること。

皆さんご存じ、カマキリの斧ですね。
蟷螂」は、「とうろう」と読みますが、カマキリのことです。

試しに「かまきり」を変換してみると分かります。

この言葉は、身の程をわきまえない馬鹿なやつってことですね。

今回の故事成語もこちらから。

『蟷螂の斧』の由来

出典は『壮子』人間世編にある言葉です。

虫の世界では絶対的な力を誇る蟷螂も、力を過信して、馬車に立ち向かえば、踏みつぶされてしまうという話。
顔闔(がんこう)が、衛(えい)の霊行の残忍な太子蒯聵(かいかい)の守り役に決まったとき、
蘧伯玉(きょはくぎょく)に「無法をともにすれば、国を滅ぼしますし、無法を止めれば我が身が危険になります」と処し方を尋ねた。
蘧伯玉は「慎重の上にも慎重に自分の身を正しくしてゆくのです。表面では太子に従いなさい。
従いながら太子を欠点の無い境地へと導くのです。
汝は夫(か)の蟷螂を知らざるか(あなたは、あのかまきりを知っていますか)。
其の臂(うで)を努(はげ)まして以て車轍に当たる(腕を振り上げて走る車の輪に向かっていく)。
自分の力が足らないことを知らず、自分の才能を頼みとしているのです。
そのようなことは、厳重に慎みなさい」と答えた。

簡単に要約すると、

カマキリは確かに虫の世界では最強クラスの強さを誇りますが、
調子に乗って自分の力量も見極めず、走る車に向かっていくのは無謀です。
ちゃんと自分の才能を見極めましょう。

と言っているわけです。

ですが、僕はこの「蟷螂の斧」そんなに取り立てて愚かだと言うほどのものか?と思ってしまうのです。

『蟷螂の斧』も使いよう

何が僕の中で引っかかっているのか。

由来のエピソードに即すなら、確かに慎重になることは大事です。
自分の力を過信せず謙虚であれ、というのも正しいことだと思います。

ですがそれでも、人にはいつかは自分の力が及ばない領域にもチャレンジしなければいけない時が来るのではないでしょうか。

僕は辞めた後のことなど考えずに会社を辞めました。

自分に独りでやっていく能力があるなんてとても思っていませんでした。
それでも、独りでやってみたいと僕は思いました。

辞めていく僕を見る人たちからしてみれば、これこそ「蟷螂の斧」だったのかもしれません。

でも僕に言わせてみれば、彼らは「」どころか武器の一つも持っていないように思えます。
挑戦することもなくブラック企業でなんとなーく人生を浪費する。

「蟷螂の斧」なんて言って馬鹿にする自分が何者かを自覚しているのでしょうか。

たとえば蟻かもしれないし蜂かもしれないし蠅かもしれないんですよ。

僕は武器を持っている人を馬鹿にしようとは思いませんね。

「蟷螂の斧」の由来になったエピソードには概ね納得しますが、「蟷螂の斧」の使い方には気をつけた方がいいかもしれないよという話でした。