「破天荒」の意味を誤解している人が多すぎてうんざりした話

破天荒な人と言えば?

「めちゃくちゃなことをやる人」
「大胆不敵で豪快な人」
「かたやぶり(相手の特性を無視する)」

以上はすべて破天荒の本来の意味ではありません!

「破天荒」って故事成語なんです。
知ってました?

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「破天荒」の意味

今までだれもできなかったことを成し遂げる。前例のないことに成功する

いつもの『ここから生まれた故事成語』からの引用です。

これが本来の意味だったんです。
なんかマイナスイメージな破天荒でしたが、褒め言葉として使えそうな意味になりましたね!

ちなみに僕はよく上司に言われました。

「お前は時々破天荒になる」

その度に「ありがとうございます」って答えるんですが「お前は馬鹿だなあ」って言われるわけですよね。

どっちが馬鹿なのかと

どうやらテレビで誤解された方の意味で使われまくっているらしいですね。
社会人になってテレビつける時間どころか家に帰る時間がない日もあったくらいなので、もちろん僕は誰がどう使っていたかなんか分かりません。

詳しい方がいれば教えてくださいね。

意味の次は由来を見ていきましょう!

「破天荒」の由来

出典は孫光憲『北夢瑣言』にある話です。

安禄山の乱の後、科挙試験(官吏登用試験)に合格した完了が貴族出身の官僚よりも優位に立つようになり、知識人たちは科挙に挑戦した。荊州でも毎年郷試(地方試験)が行われ、合格者した挙人(科挙試験の有資格者)は「解(学問に通じた者)」と呼ばれ、中央に推挙されたが、中央で落第を繰り返した。そのため世間では荊州を「天荒」と呼んだ。「劉蛻舎人(りゅうぜいしゃじん)荊解を以て及第す(劉蛻という人が荊州から推挙され初めて合格した)。号して破天荒と為す(人々は破天荒と言った)」

なるほど!これは分かりやすいですね!
荊州は地区大会で常勝しても全国大会では一勝もできないから「天荒」と呼ばれちゃっていました。そこに、劉蛻さんという方が現れて全国大会で勝っちゃったからこの人が為したことを「天荒」のジンクスを「破」ったということで「破天荒」と呼ばれているわけですね。

しかしこう見ると「破天荒」は受験生たちにとって、もの凄く縁起のいい言葉になりそう。

「日々是決戦」なんて掲げていないで、「破天荒」と掲げるのはどうです?
(たいていの人には伝わらないネタ)

「破天荒」を考えてみる

破天荒な人っていいですよね。
(もちろん本来の意味で)

ちなみにどうして僕が上司に破天荒と言われたのか、理由は簡単に推測できます。

・上司だろうがお客さんだろうが間違っていることは間違っていると意見した
・昔からのやり方で非効率なものを効率的にしようとした

当たり前のことをやっていただけなんですが、上司からすると「新人が上司に意見するなんて社会人としておかしい」なわけですよ。

仕事がなければ定時で帰ればいいじゃないですか?
でも上司は帰さない。絶対に。部下だけ先に帰っていると、残業代欲しさに残っている上司が上から何か言われてしまうから。

今の社会を思うと破天荒が間違って広まった理由も分かるような気がします。

「今までだれもできなかったことを成し遂げる。前例のないことに成功する」

そんな人って、変化を求めず自動的に生きていたい上司のような人間にとって、自分の思い通りにならない「めちゃくちゃな人」であり、「豪快」な人に見えちゃうわけですよ。
誤解された意味って、「破天荒」な人間を求めない人の恣意的な視点から生まれたものではないでしょうか。

きっと、現代の破るべき「天荒」は身近にいくらでもあるんでしょうね。

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