故事成語を勉強しようと『成語大辞苑』を買ったら強烈なこれじゃない感

故事成語を勉強していきたいので『成語大辞苑』を買いました!

見てください、この存在感!

やっぱり辞書はこうじゃなきゃね~。

いいですね、この手にずっしりくる感じ。

ページをめくったら最初の語は、いきなりツルゲーネフですよ!

ツルゲーネフといえばロシアの近代文学作家の代表的な一人。
猟人日記』や『父と子』が有名ですね。

ロシア文学といえば僕の好きなチェーホフもロシアの文豪で、北村薫氏が紹介した月の描写は忘れられませんね。

夜の雪景色を連想するような美しくも暗く冷たい雰囲気の中に、強い人間の感情が滲み出てくるのがロシア文学です。

いやー俄然テンション上がってきましたね。

……ん?

ちょっと待て、なんでツルゲーネフなんだ?

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僕は成語大辞苑を買ったはずでは!?

成語大辞苑…記念すべき1語目がこれ。

ああ、秋だ! だれだか裸の丘の向こうを通るとみえて、空車の音がガラガラと響き渡った

成語大辞苑さん、これ間違ってないんですか?

横に意味なんて書いてあるから、何かと思えばこれがもっとひどい。

【意味】 秋だ。だれかが向こうの農道を通るらしく、空車の音がむなしく響く。ロシアの農村の自然は、何と物悲しく美しいことか。

ギャグセンたけーな!

言い換えなくても読めばわかりますよ!!

解説に熱が入りまくっているので、たぶん辞書編纂者に熱烈なツルゲーネフファンがいたんでしょうね…。
もしかするとこれがかの有名な二葉亭四迷が訳したと言われる『あひびき』の一節なのでしょうか。

確かに文学史上避けては通れない二葉亭四迷でありツルゲーネフであり『あひびき』ですが、この辞書、『成語大辞苑』ですよね?

解説を見るとどうやらこの一節は数多くの文豪に愛唱されたらしい。

なるほどわかった!

成語大辞苑、文学史的流行語大賞っていう認識でok?

故事成語を勉強するつもりで買った僕はびっくりしましたが、これはこれで、訳の分からない語句と全く意味のない意味に笑った後の含蓄溢れる解説を楽しむものと思えば、結構面白い気がしますね!

成語大辞苑の使い方

断言します。
「この言葉を調べよう!」と思って引っ張ってくる辞書ではないですね!

たとえば、こうっ!
ぱっ、と開いて、みるっ!

朝の時間は口に金をくわえている ドイツ 慣用句

おお、いい言葉が引けましたね。

朝一番のガチャ(通称:おはガチャ)を回すような感覚で開くと面白いかも。

【意味】朝、勉学や仕事に励むとよい。

投げやりだな!

……こんなふうに、たまに変なのがありますけど、純粋に語彙を増やす目的で読むと読み物として楽しめます。

三島由紀夫が小さい頃に辞書を読むのが趣味だった(過剰表現)というのは有名な話ですね。
暇なときに読んでみると、確かにネット開いてポチポチとは違って思わぬ言葉に遭遇するので、なかなか貴重な体験になります。

定価は7300円なので絶対に定価で買うのはおすすめしませんけどね!!

というわけで、大辞苑の紹介記事でした……って、あれ、なんかおかしくね?

故事成語どうしよ